タイトルと本編は関係ありません。
タイトルは田辺聖子さんの本のお名前なのですがそんな大好きな本、久しぶりに読もうと思ったら行方不明で悲しくて、じゃあココアを飲むかと普段甘い飲み物は飲まないけれどこんな時間にココアをいれました。
今日は優斗くんと猪狩くんのラジオがあって終始笑いっぱなしの1時間だったんだけど思ってるより生活にラジオ、根付いてるなというか、ふとラジオって全く聴かない人ももちろんいるよなと思って少しセンチメンタルな気持ちになったのがここを開いた理由です。そう考えたら幼少期からラジオが生活の中にあったというか、日常生活の断片的な記憶ですらラジオって割と出てくるなってふと気づき言葉に残しておきたくなった次第です。ってなんかいつもと文体違う、でもなんかいつものノリで書けない…なんでだろう、まあ良いか。
幼少期は親の仕事の転勤で短期間に引っ越しを繰り返していたんだけどその中でも初めて割と長く住んだのが神奈川県横須賀市。4歳くらいから小学校低学年くらいまでの4年間くらい住んだ場所(４年で人生で２番目に長い居住地)祖父母の家が車で30分くらいの場所だったこともあって週に何度か遊びに行っていて、祖母の家で晩御飯を食べて家に帰る車内ではいつもナイター中継が流れてた。もちろん野球のルールなんて当時分からなくて呪文のように流れてくる解説者の人のカタカナ日本語、突然大きくなる音量、でも悪い気はしなくてぼーっと真っ暗な海を眺めながら意味もわからず聞いていた。田舎だから光なんて何もなくて本当に真っ暗な海。遠くに光る小さな灯りは千葉県の光っていうのを教えてもらってからは行ったこともない千葉県をすごい近い場所だと思ってた。真っ暗な海と、遠くの千葉県と、たまに現れる動く光。動く光は大きな船が通ってるってこれはすぐ気づけたような気がする。ナイター中継がない日もなんかしらラジオが流れててこれが多分、ラジオとの出会い。
お盆と年末年始はもう一方の祖父母の家に行くことが多かった。神奈川から静岡までのちょっとした旅行。それに加えてお盆と年末年始といえばもちろん渋滞ラッシュ。ここで聞いたラジオはラジオというより交通情報。定期的に流れてくる渋滞情報何キロって言われたってそんなの子どもにはわからない。ただ数字が大きければどうやら車に乗ってる時間は長くなるらしい。それくらいは気づいてた気がする。ずーっとずーっと窓を見て飽きたら寝てた。何度も行くうちに高速道路からみえる看板でどの辺りにいるのか覚えてきていたし、インターを降りてからも見えてくる看板やお店の名前で祖父母の家までの距離を測ってた。その時に聴いてたラジオは覚えてない。
千葉県に引っ越してからは神奈川に行く時は湾岸線を通って行くようになった。昼間はキラキラした海とベイブリッジから遠くに見える横浜の街はそこまで特別に見えなかった。高いビルは物珍しかったけどそんなに特別ではなかったし、その頃にはCDをお小遣いで買ってラジオからCDをかけることも増えていた気がする。とはいっても遊び疲れた帰りはCDなんて余裕はなくてラジオだった。疲れて眠い中工場地帯を抜けてそこから開けた視界に現れる夜景。昼間と同じ街なのに横浜の夜景はものすごく綺麗で特別だった。観覧車も大桟橋も、昼間はただのビル群だった街も全然違って綺麗で眩しかった。何かよくわからないながらに憧れで、自分が住んでる街とは何か違う街っていうのは小学生でもわかってた。だから、疲れていても眠くても、そこは起きていたくって必死だった。母親に通るタイミングで起こしてもらったことも何度かあるくらい小学生のわたしからしたらすごい場所だった。うまく起きれなくて目を開けた時には川崎工場地帯ど真ん中の時の悲しさは何ともいえないものではあったけれど、横浜の夜景とは違う工場地帯の灯りとか時々上がる炎とか、それはそれでまた普段の生活にはないものだった。まだその辺り、横浜付近を通ってる頃はラジオからナイター中継が流れてた気がする。その頃には巨人ファンの母親に教えられどうやったら点数が入ってどうなったら投げるチームと打つチームが代わるかとか、それくらいのことは少しわかるようになっていた。
中学生になり関ジャニ∞のファンになってからは毎週木曜日22時から文化放送、レコメンリスナー。当時はもちろんスマホなんてないしアプリもない。なんなら番組表も一応確認していた。新聞の中程にあるテレビ欄のラジオ欄を開き、そこから文化放送を探す。22時からにレコメンがあるのを朝通学前に確認して、22時始まる数分前には大きなラジカセのアンテナを目一杯伸ばして窓際まで移動し、電波が安定する場所を探す準備をしてから聴いていた。何度も聴けるサービスなんてどこにもなかったからMDに録画するしかなく、MDに録画して、大事にラベルシールに記録し、そのディスクを何度も聴いた。尚、未だにその録音したMDの山は捨てられずにしまってある。テスト勉強で憂鬱な夜も、部活がうまくいかない時も、好きな人にフラれたときも、日常生活今思えば大したことないことだって当時のわたしからしたら重大なことで、そんな日々の悩みやあれこれを週に1度3時間の生放送に救ってもらってた部分はたくさんある。なにより当時中学生からしたら1時まで起きてること自体が少し悪いことをしてるような気がしてソワソワしながらコソコソ聴いていた。中学生だったのが中学を卒業し、高校生になっても録音こそしなくなったけどレコメンはやっぱり定期的に聴いていた気がする。気がするじゃない、多分絶対聴いてた。受験勉強で荒んでた時期も参考書拡げた机の足元には捨てられないラジカセがあった。
毎回毎回電波を探すのは効率が悪いとさすがに気づいて安定する場所からずれないようにテープで貼り付けたまま毎週木曜日22時は1134にあわせて文化放送レコメンを聴いていた。その頃には文化放送以外にもちょこちょこラジオは聴いてた気がするけれどあまりにもレコメンの思い出が強すぎて全く思い出せない、悔しい。1つだけ覚えてることは大倉くんの1人ラジオ、日曜日好っきゃねんの初回放送で流した曲がYUKIちゅんのCOSMIC BOXだったこと。
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へー大倉くんYUKIちゃん聴くんだ、意外。と思った気がする、定かではないけれど。これも2013年の記憶なんて曖昧です。この選曲もそうだけどラジオってテレビよりなんとなく近い感じがするっていうのも好きなところの一つ。あくまでも感じがするだけだし、近いだとちょーっと微妙にニュアンスずれてる。んだけど他に良い言葉が見つからないので上手く汲み取ってもらえたら。
気づいたら高校は卒業し、大学生に1回はなれたけど気づいたら脱線して大学生にはなりきれなくてそのまま引きこもりの後フリーターになった。勉強なんて大っ嫌いなはずなのに何を思ったか国家試験を受けるような仕事に興味が出てしまいそのまま入学、国家試験を受けることになる。そのときもしっかりラジオに曜日感覚を担ってもらってたしなんなら当時の彼よりラジオ優先したことも1回か2回くらい…いや、もう少しあったかもしれない。その頃にはスマートフォンを持つようになってわたしが初めてラジオを聴き始めた頃よりはだいぶ便利にラジオが聴けるようになっていてジャニーズWESTのラジオもいろんな方法を駆使し聴くようになっていた。レコメンのように毎週欠かさずってラジオは無くなっていた気もするけれど、面白そうなラジオをTwitterのTLでみかけたらちょっとでも聴いてたしその頃には聴き逃し配信とかいろんな制度がちょこちょこ登場してきていた気もする。その恩恵ありがたく受けていたはず。(突然の曖昧)
自分でも割と記憶力は良い方だと思ってるし、周りからもそう言ってもらえること多いけれどなんかピンポイントでその一瞬に引き戻されるような感覚って大人になった今でもふとした時にあって、夢で見たもののデジャブなのか、本当の記憶なのかって不思議な感覚になることないですか？？そう言ってる今もこのラジオの話をしながらもついこの間のことみたいに浮かぶ情景があった。
今もラジオを聴くことはたくさんあるけどあの頃みたいに放送時間前にアンテナを動かして調整する必要も、空きのMDがあるか確認しておく必要もない。AM1:00に終わるラジオをコソコソ聴く必要もないし、もっといえばAM1:00始まりのラジオだって誰に許可を取るわけでもなく自分の意思で聞くことができる。もちろん、それをしたところで誰かに怒られることもない。でも、そのせいか内容を覚えるほど聴き込むこともきっとあの頃ほどはないと思う。自分で手間をかけて得たものと、制限のある中で得た自由に太刀打ちできる何かを今のわたしは持っていないから仕方ないのだけれど。
いろんなことが便利になって手間をかけなくても得られることが増えた。でも、その分一つ一つの有り難みとか、なにかをするための過程とか、そういうのどうしても薄れちゃうなって。それが良いとか悪いとかではなく、そうやっていろんなことに適応・順応していくんだなと改めて思いながら深夜にこんな独り言を残してます。本当はみなさんの意見とかみなさんのエピソード聞いてみたいから…なんだろ、それこそこういう話、ラジオでしたいね(誰が聞くねん)
その時に思ってることとか考えを言葉に残すことでスッキリ整理したり消火させるタイプなので時折ここに残したり、手書きの手帳に書き殴ったり、誰かに話を聞いてもらったり。テレビも好きだけれどそういう意味ではラジオの方が性に合ってるのかもしれないとふと思う深夜。
今まで何の気なしにラジオ聴いてたけどもっとちゃんと聴いてみようかなとこれ書き終わってちょっと思ってます。
ってことでおすすめのラジオ、教えてください。
な、am.2:34
ココアはすっかり冷めました
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